忘れもしません、今から23年前の1992年1月18日(土) 、当時高校3年生だった僕は熊本大学でセンター試験を受けました。試験が終わった夕方から悪友2人と一緒に、老舗古着屋(に今ではなっていますが、当時はオープンしたばかりの)ペニーズのセール初日に向かいました。2日目の試験がまだ残っているにも関わらず。
2010年にリリースされたDEF JAMとのコラボモデル。NYニックス・カラーを落とし込んであり、通称BEASTIE BOYSモデルと呼ばれました。国内未発売。
その頃の僕はギターロック一辺倒で、ヒップホップは聴いていませんでした。何とか無事合格した大学の一年生の夏休みにバイトした古着屋で、スケーターの先輩が毎日CHECK YOUR HEADを流していました。それで夏休みが終わる頃には僕も大ファンになりました。そして、あの1月のセールでキャンパスではなく、チャックテイラーを買った自分を呪いました。それ以来、心のスニーカー第一位はずっとキャンパスです。
2号から6号まで。当時はネットもなく田舎で手に入れるのはなかなか大変でした。ブルース・リー表紙の1号は今も持っていません。
CHECK YOUR HEAD期のビースティーズのファッションといえば前述のキャンパスやPUMAのクライドなどのスニーカーがとにかく印象的でした。他にはベン・デイビスのワークパンツ、チャンピオンのスウェットパーカー、カーハートのジャケットなどアメカジの定番ばかりでしたが、サイズを2つくらいあげていました。デカく着ているのにも関わらず、逆にスマートに見えるのがとても新鮮で、当然僕らもパクりました。
20年ほど前に買いました。年に1度着るか着ないかですが、これだけはいまだに手放せないでいます。
A BATHING APE(結局僕は一度も着たことありませんが)も、トラットリア・レーベルも、雑誌のリラックスもBEASTIE BOYSとGRAND ROYALに多大な影響を受けているのは明らかで、CHECK YOU HEADとILL COMMUNICATIONがなければ、90年代後半の日本のポップカルチャーはきっと全く違うものだったでしょう。
もちろん僕も多大過ぎる影響を受けています。うちの店の売り上げから言って成功しているとは言い難いですが、レコードのコメントを書く時には新しい切り口をどこかに入れる、というのはいつも頭の片隅にあります。相変わらずフックアップするよりされる側ですが、イベントごとなどはできるだけ好きな人たちに声をかけるようにしています。そういうのは身にしみついています。
GRAND ROYALはJIMMY EAT WORLDのアルバムBLEED AMERICAN(カタログナンバー99)を最後に残念ながら閉鎖してしまいましたが、PEANUTS RECORDSはカタログナンバーGR100を無許可でもらっています。ハシエンダのカタログナンバーFAC51的な感じで。
スチャダラパーと同じく不動の神3と思っていたBEASTIE BOYSの3人が揃った姿を見ることはもうできません。やるせない気持ちでいっぱいです。
BEASTIE BOYS / GET IT TOGETHER [10″]
SABOTAGEも収録のお得盤!
BEASTIE BOYS / CH-CHECK IT OUT [12″] SOLD OUT!
チェチェチェチェチェチェチェキラウ!
*ピーナッツ・レコードの穴VOL.6で紹介したレコードは全て特別価格で提供しておりますので、この機会に是非ご注文ください。いつ通常価格に戻るかは僕にもレコードにもわかりませんので、あらかじめご了承ください。
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